11月3日(金)北海道大学で行われた「北海道大学×STV SDGsデー2023」
ことしのテーマは「北海道大学総合博物館を深掘り」です。
オープニングイベントは恐竜研究の第一人者「ダイナソー小林」こと小林快次教授の講演会。
1年の3分の1は海外で恐竜化石の発掘調査を行っている小林教授が、今年の調査の結果を帰国後初めてお話しするというスペシャルなトークイベントです!
約1500人の応募の中から当選された300人のお客様を前に「ここだけ」のお話をたっぷりと聞かせてくださいました。
憧れの小林先生が目の前で話す恐竜のあれこれ、恐竜大好きな子どもたちはメモを取ったり…
集中して熱心に聞き入っていました。
講演の最後には、小林先生が発掘調査をしていて感じる地球の気候変動について教えてくれました。アラスカでは氷河が年々小さくなっていること。モンゴルでは湖が消滅してしまったこと。地球環境の激変はたくさんの生物を絶滅に追い込み、現代では恐竜の大量絶滅よりも速いスピードで生き物が姿を消していっているといいます。私たち人間には恐竜が持たなかった「言葉」や「文字」というコミュニケーションツールがあります。この地球の危機を救うために何ができるか、一人一人が考え、伝え、行動することで変えられる未来があります。
講演会後には小林先生のサイン会も。
このサインはきっと一生の宝物ですね!
午後からは北海道大学総合博物館の4人の先生によるワークショップが開かれました。
小林先生の教室では恐竜化石を観察してスケッチ。種類の違う恐竜の骨の特徴をじっくりと見比べたり…
遺跡から出土した動物の骨について研究している江田真毅先生からは、考古学の基本である骨の「同定」について学びました。まるでパズルのようで子どもたちも夢中!
こちらの教室ではきれいな「石」とルーペが一人一人の机の上に…。
岩石や鉱物についてのワークショップは北野一平先生。マグマが冷えて固まった岩石をじっくりと観察すると、結晶の大きさや色の違いを見つけることが出来ます。どうやって形成されたのか、岩石には地球からの情報が詰まっていると聞き、参加者もワクワクしたことでしょう。
教室を飛び出して、北大の敷地内でフィールドワークを行ったのは首藤光太郎先生。その名も「ガチ観楓会」(観楓会とは北海道で紅葉の季節に行われる秋版「お花見」のようなものです)
ちょうどきれいに色づいた木々を愛でながら、身近な植物のトリビアを学んでいきました。「へぇー」の声と歓声が飛び交うワークショップとなりました。