道内各地の農業高校と札幌テレビ放送(以下STV)が締結した連携協定に基づいた取り組みの一環として、今秋に「農業高校子ども食堂」を開催しました。会場となったのは、岩見沢農業高校、旭川農業高校、帯広農業校の3校で、10月12日(土)・19日(土)・20日(日)の3日間にわたり、100人以上の子どもたちと保護者らに足を運んでいただきました。
このプロジェクトは、各地の農業高校で農作物等を生産した際に発生する規格外野菜や未利用品などを食材として有効活用し、各地の農業高校で子ども食堂を実際に開催して、地域の子どもたちにそれらを使ったメニューを提供しようとする活動です。フードロス削減と子どもたちの食への支援やこれを通じた食育を主な目的としていて、地域に根差す放送局であるSTVがトータルプランニングとグランドデザインを担い、放送を通した後押しをしています。
今回は各校共通メニューとして、子どもたちにカレーライスを提供することになり、札幌の有名スープカレー店「奥芝商店」に監修のご協力をいただきながら、参加校の生徒たちがカレースープの試作を重ねました。名付けて「みんなの流れ星カレー」。ぬくもりを感じながら、それぞれの願いが叶いますように、との思いが込められました。
開催当日には各校の地元で子ども食堂を開設、運営している地域団体の方々も駆けつけ、プロジェクトをバックアップしていただきました。農業高校生たち、団体の方々ともに世代を超えた会話を弾ませながら、オリジナルのカレー作りにチャレンジ!
そしてついに完成しました。
<地元団体>岩見沢:子ども食堂「げんき」、旭川:永山ホビーキッチン、 帯広:社会福祉法人刀圭会
食への感謝とたっぷりの愛情が込められた「みんなの流れ星カレー」。子どもたちもそのおいしさに舌鼓を打ちました。食材となっているのは形がふぞろいのニンジンやジャガイモ、大きさが基準値以下のお米、使い道が模索されているホエー(乳清)などです。
子ども食堂の開催にあわせて農業施設見学会も開かれました。地元の子どもたち、農業高校生たち、地域団体の方々の連携の輪が秋の休日の1日を有意義なものにしました。